ロマンチスト・エゴイスト
ポルノグラフィティを好きになって約12年、ファンクラブに入会してから約11年が経とうとしています。
今の私は、好きなロックバンドがたくさんありすぎて、そのうえジャニーズにもハマってしまい、年中浮気お嬢さん状態です。浮気お嬢さんというフレーズ*1を出してくるあたり最近は関ジャニ∞ばっか聞いてるなって自分でも思います。
でも、自分の核であり、帰る場所であるのは紛れもなくポルノグラフィティだなぁと強く強く実感する出来事がありました。
それは先日開催された、ファンクラブ会員限定イベント"FANCLUB UNDERWORLD 5"です。
今回のFC限定イベントは「ロマンチスト・エゴイスト(1stアルバム)の曲をやります」と事前に予告がありました。
私がポルノグラフィティを好きになったきっかけは2004年に発売されたベストアルバムなので、ロマエゴの頃をリアルタイムでは知りません。ただ、ポルノは割と昔の曲をセットリストの中に組み込んでくれるので*2、私がライブで聴いたことのないロマエゴの曲は、「憂色〜love is you〜」だけだったと思います。*3
なので、"ロマエゴに収録されている曲がライブで聞ける"ということ自体は、至極珍しい話ではありません。
でも、やっぱり「デッサン#1やってくれた…!めっちゃうれしい!」みたいな嬉しさとは全然意味合いが違います。ロマエゴの曲を"全部やる"ということはロマエゴを提げたツアーをやるみたいなもので、"その当時はポルノの良さに気づいてなかったけど、あとで好きになってから、「あぁ〜この時リアルタイムで好きになっていればツアーに行ってただろうに」というどうしようもできない後悔の念を抱いていた(私みたいな)ファン"にとっては大きな出来事だし、ファンクラブ発足15年という年に腐っても原点であり続けるだろう1stアルバムを振り返ること、昔の自分たちを超えることに挑戦することは、ポルノグラフィティにとっても意味のあったことなんだと思います。
しかも、昭仁さんはライブのはじめに「曲順にやります」と宣言しました。いろいろな思い出があると思うから、それを思い出しながら聞いてほしいと。
曲順にやる宣言があったことから演る順番がわかったので、ポルノ側の思惑通り、初めてロマエゴを聞いた時のこととか、曲に対しての思い出とか、走馬灯のように思い出されました。私ですらこんなだから、その当時からずっとポルノを応援してた人なんて本当に感慨深いものがあったはずです。また、歌う前に、1曲1曲、その当時の思い出も含めて丁寧に曲紹介をしてくれたところも良かったです。
そして、ポルノグラフィティの凄さを感じたのは「ロマエゴを曲順にやる」という何の捻りもないシンプルな構成だと最初にネタバレしておいて「普通に曲順にやるだけだなんて思う〜?」とばかりに期待の遥かずーーーっと上のものを届けてくれたところでした。
たとえば、「ヒトリノ夜」については、ラジオで1回しかOAされなかったというインディーズverを披露してくれました。YouTubeに音源がアップされているらしく、本人たちがそれをコピーし、歌詞が覚えられないから自慢げに「カンニングしまーす!」とカンペを持参する面白さもありました。黒か白かで言えば間違いなく黒。笑
また、私が参加した東京初日には本間さんが1曲だけセッションに参加するという嬉しいサプライズもありました。本間さんが作詞作曲した「Heart Beat」。次の「マシンガントーク」でモンキーダンスをしながら去っていきましたが*4、育ての息子のような2人のステージで当時の思い出を喋り倒して*5あんなにはしゃぐ姿、楽しすぎました。
普段、ライブの最後でやる「ジレンマ」もアルバムの曲順なので最後ではありません。それに、CD音源通りの始まり方だったし、いつもはソロ回しでは自由に弾いてる森男もCD通りにTamaのスラップを再現してくれていました。Tamaがいた頃のポルノを見たことがなかった私にとっては(弾いてる人は別人だけど)とても貴重な1シーンでした。ラスト1曲として「胸張っていけ!自信持っていけ!」と言って終わるジレンマが大好きだけど、今回のジレンマはとても特別な思い出になりました。
最後は当然「ロマンチスト・エゴイスト」で終わり。「リビドー」のあたりには、あぁもう終わっちゃう…って当然わかっていたけれど、今までに感じたことのない満足感で満ち溢れていました。アンコールもなく、ロマエゴ収録の全13曲をきちっとやって終わる潔さ、かっこよかったです。
ライブが始まる前のポルノによる影ナレ、晴一さんのセンラバ煽り、最後の記念撮影、、そんなところでもラバッパーの夢を叶えてくれて、とても愛に満ち溢れたライブでした。素敵な夢を投稿してくれたラバッパーの方々にも感謝です。
何より(お楽しみ要素満載のFCUWも楽しいですが)やっぱり私はライブが大好きなので、真っ向からライブでぶつかってくれるポルノグラフィティが一番好きで、ポルノグラフィティのライブが世界で一番大好きなんだって改めて感じました。
ファンとの近さ=物理的距離の近さと勘違いするアーティストもいがちだけど*6、今回のFCUWこそ、本当にファンに寄り添ってくれた素晴らしい企画でした。まぁアリーナツアーを普通にやる人たちなので、ライブハウスは物理的にも近かったわけではあるのですが。
最後に晴一さんは生声で「君たちをがっかりさせないようにこれからも頑張る(←ニュアンスです)」みたいなことを言っていたけど、ポルノから離れようかなって思ってた人は間違いなく胸をがっつり掴まれたのではないでしょうか。
私にとって、ポルノグラフィティに出会わなかった人生などありえなかったし、これからもポルノグラフィティがいない人生などありえないし、ラバッパーじゃない自分なんて今後もありえない。そんなことを思った2016年3月2日でした。また、そのうち、ライブで会える日まで。
いつまでもまっすぐなポルノグラフィティが大好きです。